日本女子サッカーの現状について

充実したプログラムを支える

この日最初のプログラムではコーチによるスキル練習 が行われ、高橋氏は選手の動きを見ながら周りの邐営スタッフに声をかけて練習補助を行った。その傍ら、次のプログラムの担当者との打ち合わせや選手との昼食の手配をするなど、休む暇もなく時間が過ぎていく。合宿中の食事は高橋氏が準備をするが、その他に間食が摂れるようにブースが設けられており、vos-japanが提供する栄養価の高いナッツ類やドリンクなどが用意されていた。高橋氏は、「選手には合宿を通して技術だけでなくアスリ卜として成長してもらいたいので、栄養摂取を考えることもその一環です。年齢が上がるにつれて食事など自己管理が重要になるので、その意識を持つてちらしたい」と話す。スキル練習が終盤に入るころ、高橋氏は豊田氐と共に大置の弁当を運んだ。こうした雑務も選手とのためなら笑顔でこなす。

スキル練習が終わると次に一般社団法人スポーツ能力 発見協会による体力測定が行われた。測定では光電管や モーションキヤプチヤーなど、デジタル機材を使用する ことで細かく測定と評価が行われ、かつ即時フィードバ ックが可能であるため、選手は真剣な表情で身体や動きの変化を確認していた。高橋氏は体力測定の進行を見な がら、女子サッカーとこの合宿をPRするイメージ動画の作成に取り組む。動画には合宿に参加した選手がその 後のモチベーションになることと、女子サッカーをより 多くの人に知ってもらいたいという思いが込められている。「動画では選手1人1人に色紙へ目標とサインを書いてもらっています。それぞれがつながるような動画にして皆で女子サッカーを盛り上げようというメッセージを伝えたい」と話してくれた。

動画に使用した色紙は、特別招待選手として参加している小学4年生の選手にプレゼン卜。色紙を受け取ったその選手は、心から嬉しそうな笑顔でリュックにしまつていた。地元の中学校に女子サッカー部がなく、クラブチームも遠いのでサッカーを続けられないという選手を減らしたし、そうすることも女子サッカーを盛り上げる重要な要素だと考えています。彼女の父親は「これだけの環境を整えて頂けてとてもありがたいです。年一度と言わず何回でも参加させたい」と話してくれた。

測定後は昼食を挟んでパーソナル卜レーニングが行わた。選手1人1人にパ一ソナル卜レ一ナ一がつき、同時に複数組のセッションが行われる光景は圧巻である。アメリカでプレーをしている選手は「アメリカは施設が充実していてチームにATもいますが、パーソナルで見てもらうことはないのでとても勉強になりました。今回 見つかった自分の課題をしっかり克服ていきたい」と話してくれた。初日にカウンセングを行い、各自の課題に応じたメニューが組み立てられるため、それぞれが全く異なるメニューに取り組む。測定結果がすぐに見られることでそれまでの卜レング効果もその場で評価できるため選手もトレーナーも改善することができる。これには高橋氏も予想以上の効果だったそうだ。パーソナルトレーニングに続いては午後のスキル練習が行われた。

女子サッカーを盛り上げ轔ける

今回の合宿に際し、浦和レッズレディースのサボータ一から「皆で女子サッカーを盛り上げ続けよう」という横断幕をお借りしたという。ピッチサイドに掲げられた横断幕について「女子サッカーを盛り上げたいという気持ちはサポーターが強く持っているので、サボーターとの連携、協力が大切だと思います。ですが、いくら我々が選手をサボー卜したり、選手がサジカーに打ち込んでも、選手自身が周りの人や企業ににの人を応援したい」と思ってもらえる人にならなければならないと考えています。競技成績だけでなく、選手の人としての人間性がなければ応援してもらえません。選手から「応援してください」というのではなく周りが「応援させてください」と言ってもらえる選手になること。それが女子サッカーが盛り上がり続けるためには大切だと思うのです。この合宿をきっかけに、女子サッカー界をそういった文化にしていきたいと考えています」と話す。この日の夜には管理栄養士による調理実。高橋氏の長い一日、1回目のこの合宿が日本女子サッカー界の大きな1歩になるかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です